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酢飯の入った桶が眼前にあるならば法を犯してでもいならざるを得ないblog

2024年05月05日 (Sun)
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2009年11月18日 (Wed)
最初に書いてたキャラプロフィール、あまりに長文過ぎて総ボツ出したのでこちらに。
よくよく考えると、現プロフにはキャラの人となりを知る上で
心底役に立たねー情報しか入ってない気が……。








寿司とはなんぞや?
いわく、極上の美味なるものなり。
否。
寿司は美味なるのみにあらず。

寿司――それは、その類稀なる美味さによって
常に紛争の火種となり、人々を絶えず争いへと駆り立てるもの。
極上のトロを求めては数多の陰謀が渦巻き、邪知暴虐が互いを喰らい合う。
砕いたプリンに醤油をかけては、それをウニと称して売りつける者もいた。
穴子を鰻と勘違いして逆ギレしたり、玉子焼きをシメに注文しなかった者は
老若男女を問われることなく、ひとしく魔女として火炙りにかけられてしまった。

――はたして寿司は、世に未曾有の混乱を招き入れんとしているのか。

寿司をご禁制の食品とし、国家の厳重な管理下に置くという
超法規的寿司取締特務機関『エドマエ』の設立も噂され、
寿司職人たちは否応なく、その身を進退の岐路に立たされることとなる。
ひとつ――闇の寿司職人となり闇寿司を密かに生産し続けるか。
ひとつ――拳を潰しその手から寿司のすべてを捨てて生きるか。
寿司職人たちの選ぶ道は――





写真家・猪名盛百舌重はかつて寿司を握っていた。
ある一方で押し寿司を押しに押し、
またある一方でいなり寿司をいなりにいなる姿は
『押し寿司からおいなりさんのニオイがする』と呼ばれ
数ある寿司職人の中でもひときわ恐れられていた。押し寿司が残るので毎日セルフで消化した。

彼の足跡の中でも、ティベットの山奥へブリキ細工の修行に向かい
苦節3ヶ月、見事鉄より硬くて丈夫なブリキでいなり寿司をいなり、
その名を世を知らしめたというサクセスエピソードはあまりにも有名。
知らなかったキミはブリキ寿司界のモグリなのでかわいそう……。

鉄より硬くて丈夫なブリキでいなったいなり寿司を口にした者は、
ブリキの寿司のあまりの味に、みな一様に口の中が張り裂けそうになり
というか実際に口の中が張り裂けた者すら現れ、感動のあまり口内を赤い涙で潤したという。

『エドマエ』設立の噂を聞いた猪名盛百舌重は
ティベット最高峰の山、テョモランヌに住まう怪僧より
財宝恩赦の存在を伝えられる。
古来より地中深くに埋蔵された財宝は地母の施したものと言われており、
膨大な量のトレジャーは大いなる天恵の証とされている。
天の恵みに浴すことで国は恩赦を発令した事例もあるというのだ。

今の世は寿司が引き起こす騒乱のただなか、
しかし恩赦を勝ち取れば必ずや寿司の不名誉もそそがれる。
もちろん財宝恩赦を目論むことなど、到底現実的ではないはずなのだが……
……そこで怪僧が取り出したものは、猪名盛百舌重が
数ヶ月前に、鼻紙がなくて代わりに鼻をチンした手紙と同じものだった。
――エルタの南、信じる者のみ手にする財宝の噂。

暴力、技術、叡智、財貨 ―― あらゆる『力』が集積するその島が
真実の存在であることは、そこより戻った探索者の多くが既に語っていた。
怪僧は続ける。
「かの国の都、大白聖都市のマークフェルドを頼れ。 彼の手の者が島にいる。」

―― Sushi is not guilty ―― [寿司に罪なし]

すべては寿司に特赦をもたらすため。
寿司を捨て、慣れないカメラを手にした猪名盛百舌重は
一路、危険な島FalseIslandに乗りこむ……
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猪名盛 百舌重
性別:
非公開
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「後で」なんていませんでした
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